天井・外壁の「塗膜脆弱部」を補修しました|長く安心できる外壁塗装は下地補修が重要です
- 2026.08.07
- 下地補修工事
こんにちは、株式会社glineの南部です。
今回は、建物の天井および外壁に発生していた塗膜の脆弱部(ぜいじゃくぶ)の補修工事を行いました。
一見すると「塗装が少し傷んでいるだけ」に見える箇所でも、実際には塗膜が下地から浮いていたり、密着力が低下していたりすることがあります。
このような状態をそのままにして上から塗装してしまうと、せっかく綺麗に仕上げても、後から塗膜の剥がれや膨れなどが発生する可能性があります。
今回は、なぜ塗膜脆弱部の補修が必要なのか、どのような工程で補修するのかを、実際の施工写真と合わせてご紹介します。
■ 塗膜脆弱部とは?
「塗膜脆弱部」とは、簡単にいうと、外壁や天井の表面にある塗膜が劣化し、下地との密着力が弱くなっている部分です。
経年劣化や雨水、紫外線、温度変化などの影響によって塗膜が劣化すると、
- 塗膜が浮いてくる
- 塗膜が剥がれる
- 表面が粉状になる
- 下地との密着力が低下する
- ひび割れが発生する
- 雨水が内部へ入りやすくなる
といった症状が現れることがあります。
特に今回のような天井部分や外壁の端部・角部は、雨水や紫外線の影響を受けやすく、劣化状況をしっかり確認することが大切です。
■ なぜ脆弱な塗膜をそのまま塗装してはいけないのか?
外壁塗装では「古い塗膜の上から新しい塗料を塗れば綺麗になる」と思われる方もいらっしゃいます。
しかし、下にある古い塗膜自体が弱っている場合、その上からどれだけ良い塗料を塗っても本来の性能を発揮できません。
例えば、
「新しい塗料」
↓
「古くて密着力の弱い塗膜」
↓
「外壁・天井の下地」
という状態になっていると、古い塗膜が剥がれた際に、その上に施工した新しい塗膜まで一緒に剥がれてしまう可能性があります。
そのため、塗装工事では塗る前の下地処理が非常に重要になります。
■ 今回の施工状況
今回の現場では、天井や外壁を調査したところ、塗膜の劣化・脆弱な部分が確認されました。
写真のように、劣化している箇所を緑色のマーキングで確認・記録し、必要な範囲を補修していきます。
特に天井部分では、表面の塗膜だけでなく、既存の下地まで劣化している箇所も確認されたため、脆弱な部分をしっかり除去してから補修を行いました。


■ 塗膜脆弱部の補修工程
① 劣化箇所の調査・マーキング
まずは外壁・天井の状態を確認します。
目視による確認だけでなく、必要に応じて打診などを行い、
- 塗膜の浮き
- 剥離
- 脆弱部
- ひび割れ
- 下地の劣化
などを確認します。
補修が必要な箇所にはマーキングを行い、施工範囲を明確にします。
「どこを補修するのか」を最初にしっかり確認することが、品質の良い下地補修につながります。



② 脆弱な部分を除去
次に、浮いている塗膜や密着力の低下した部分を除去します。
ここは非常に重要な工程です。
見た目だけを整えるのではなく、健全な下地が出てくるまで、劣化している部分をしっかり除去することがポイントです。
今回の施工写真でも、劣化した部分を除去すると、その下から既存の下地が現れていることが確認できます。


③ 下地の清掃・確認
脆弱部を除去した後は、粉塵や汚れなどを清掃します。
その後、
「この状態なら補修材を施工して問題ないか」
を確認します。
下地に粉塵や脆弱な部分が残っていると、補修材自体の密着にも影響するため、下地を整える作業は非常に大切です。


④ 補修材を充填・成形
下地を整えたら、補修材を使用して欠損部分を埋め戻します。
今回の施工では、写真のように補修材を施工し、周囲の既存面と馴染むように表面を整えていきました。
ただ穴を埋めるだけではなく、
「周囲の既存下地としっかり密着させること」
「必要な厚みを確保すること」
「仕上げ塗装ができる状態まで平滑に整えること」
が重要です。


⑤ 表面を整えて補修完了
補修材が適切に硬化した後、表面を整えます。
写真の施工後を見ると、劣化していた部分が補修材によってしっかりと埋め戻され、塗装を行える下地へと改善されています。
この後、必要な下塗り・中塗り・上塗りなどの工程へ進んでいきます。
■ 下地補修は「見えなくなる部分」だからこそ重要
外壁塗装が完成すると、今回の補修箇所は最終的には塗料によって覆われます。
そのため、
「完成したら見えないなら、そこまで丁寧にやらなくてもいいのでは?」
と思われることがあるかもしれません。
しかし、実際には逆です。
見えなくなる下地部分こそ、建物を長く維持するために重要な工程です。
下地がしっかりしていなければ、その上にどれだけ高性能な塗料を使用しても、塗膜の剥離やひび割れなどの不具合につながる可能性があります。
外壁塗装は単純に「塗る工事」ではありません。
調査 → 下地補修 → 下塗り → 中塗り → 上塗り
というように、それぞれの工程を適切に行うことが大切です。
■ 放置するとどうなる?
塗膜の脆弱部を放置すると、劣化が徐々に進行する可能性があります。
特に外壁や天井は、雨水や紫外線などの影響を日々受けています。
劣化した塗膜が剥がれれば、その部分からさらに水分が入りやすくなり、場合によっては下地の劣化につながることもあります。
また、天井部分では劣化した塗膜や下地が剥落することで、落下物による事故につながるリスクも考えられます。
そのため、早い段階で状態を確認し、必要な補修を行うことが大切です。
■ 「塗装する前の下地補修」が建物を守ります
今回の工事でも、表面だけを見ると大きな問題がないように見える部分がありました。
しかし、実際に劣化部分を確認して除去していくと、補修が必要な箇所が明確になりました。
外壁の改修工事では、
「どんな塗料を使うか」だけではなく、
「塗装する前にどこまで下地を直すか」
が非常に重要です。
株式会社glineでは、外壁塗装・防水工事だけでなく、下地補修から丁寧に施工することを大切にしています。
ひび割れ、塗膜の浮き・剥がれ、欠損、爆裂、天井の劣化など、建物の状態に合わせて適切な補修方法をご提案します。
■ まとめ
今回行った塗膜脆弱部の補修は、単純に傷んだ部分を埋めるだけの工事ではありません。
① 劣化箇所を調査・マーキング
↓
② 脆弱な塗膜・下地を除去
↓
③ 清掃・下地確認
↓
④ 補修材を充填・成形
↓
⑤ 表面を整えて塗装可能な状態にする
という工程をしっかり行うことで、仕上げ塗装の品質を高め、建物を長く維持することにつながります。
「外壁の塗装が浮いている」
「天井の塗膜が剥がれてきた」
「ひび割れが増えてきた」
「塗装をしてもすぐに剥がれてしまう」
このような症状がありましたら、塗装だけでなく、その下にある下地の状態まで確認することをおすすめします。
株式会社glineは、塗装・防水だけでなく、下地補修から一貫して建物の改修工事を行っています。
見た目を綺麗にするだけではなく、「なぜ劣化したのか」「どこまで補修する必要があるのか」まで考えた施工を大切にしています。
外壁・天井の劣化や改修工事でお困りの際は、ぜひ株式会社glineへご相談ください。
担当 南部